「壁面収納のリフォーム費用と施工期間、参考事例」
こんにちは!オーダーメイド家具のデザイン事務所 Blue Design(ブルーデザイン)です。
なるべくなら収納力が高い収納が欲しい。でも家の雰囲気に合ったおしゃれな壁面収納棚が良い。
地震対策もしっかりとした収納棚が良い…そんなあなたの願いを全て叶えるのであれば、壁面収納棚が一番おすすめです。
壁面ではない収納棚は、突っ張り棒をつけて地震対策をするため、突っ張り棒が見えてしまい、おしゃれさが半減してしまう可能性があります。
しかし壁面収納であれば、壁に棚を直接固定するため、地震対策にもなりますし、オーダー家具なので中のものが地震で飛び出さないように工夫をすることも可能です。
ここでは、壁面収納を作るためのリフォーム費用と施工期間、そしてBlue Designが手がけた壁面収納棚の参考事例を紹介したいと思います。
壁面収納棚とは?
そもそも壁面収納棚とはどのようなものを指すのでしょうか?壁面収納棚とは天井から床までスペースを余すことなく有効活用して作る、作り付けの棚を指します。通常リビングや寝室などに設置されることが多い棚です。
壁面収納の作成方法は3つ:デザイン事務所にオーダーメイドで作成、建設時に大工さんが作成、組み立て式のユニット家具
壁面収納と一言で言っても、作成方法はさまざまです。
一つはデザイン事務所や家具屋でオーダーメイド家具を制作している会社に依頼し、オリジナルのものを作ってもらうケース。
二つ目は家屋を建設する際に、工務店や住宅メーカーに依頼し、大工さんに作ってもらうケース。
そして三つ目はネット通販や家具店、ホームセンターが販売している、既製のボックスやパネルを組み合わせて設置するユニット家具を購入するケースです。
オーダーメイド家具や大工さんに作ってもらう家具は、オリジナルのデザインで寸法も家にぴったりのものを作成することができます。
しかし、ユニット家具の場合はサイズの微調整ができるものが増えてきているものの、部屋がユニークな形をしているとピッタリなデザインがない場合があります。
オーダー家具で壁面収納を作るメリット
ここではオーダーメイドで壁面収納棚を作った場合に、どんなメリットデメリットがあるかみていきましょう。まずはメリットをご紹介します。
壁面収納棚メリット①デッドスペースを活用できる
壁面収納棚の最大のメリットは、空間を有効活用できることです。また変わった形の家だとしても、オーダー家具であればその形に合わせて壁面収納を作ることができます。壁が凸凹している場合でも、その形に合わせることができます。
壁面収納棚メリット②デザインを自分で決められる
一から作る壁面収納棚は、デザインも自分次第です。そのため、自分の理想のデザインに仕上げることができます。
また、部屋に統一感をもたらせることもできるので、床や壁の色と合わせてみても良いでしょう。業者によってはフルオーダーができるところと、できないところがあるので、必ず最初に確認しましょう。
デザインが自分で決められない場合も、オーダー家具のデザイン事務所やオーダー家具を取り扱う工務店などはデザインのプロがいますので、ぜひ相談しながら作ってみてください。
壁面収納棚メリット③すっきりとした空間になりやすい
壁面収納棚は天井までの高さを利用するので、圧迫感が出ることを懸念する声が多く寄せられますが、実はすっきりとした空間を作ることができます。部屋の広さに合わせた大きさで作ることが可能、ということとデザインで圧迫感が出ないように工夫ができます。また、壁にくっついていることで、部屋と一体感が出るので、すっきりとした空間になりやすいです。
壁面収納棚メリット④地震対策ができる
壁面収納棚は壁に取り付けるため、地震対策にもなります。普通の棚だと引っ張り棒をつけていない場合、地震で倒れてしまうことが多々ありますが、壁面収納棚はある程度安心です。地震の際に扉が開いて、中に収納したものが出てきてしまう恐れはあるため、開き扉に耐震ラッチを設置するなど、デザイン事務所や工務店と相談して地震対策をおこなっていきましょう。
オーダー家具で壁面収納を作るデメリット
続いてオーダー家具で壁面収納を作る際に起こりうる可能性があるデメリットを紹介します。
壁面収納棚デメリット①圧迫感が出る可能性がある
先ほどすっきりとした空間になりやすく、圧迫感は出にくいと記載しましたが、あまりにも狭い空間に壁面収納棚を作ると、圧迫感が出る可能性があります。
壁面収納を作る場合は30cm〜50cmほどの床面積が必要となってきます。圧迫感が出にくいものを作りたいけど、部屋が狭いという場合は、壁面収納を全て棚部分にせず、一部に余白を作ったり、収納の上部は吊り戸にするなど工夫すると良いでしょう。
壁面収納棚デメリット②模様替えがすぐにできない
壁面収納は壁に作りつけるため、簡単に外せるものではなく、業者にお願いしなければなりません。そのため、気軽に模様替えはしにくいでしょう。長く使えるものを意識して、デザインを考えることをおすすめします。
壁面収納リフォームにかかる費用とオーダーデザイン事務所の施工事例
こちらではオーダーデザイン事務所 Blue Designが手がけた壁面収納棚の事例をみながら、それぞれの費用を確認していきましょう。
まずはこの壁一面の大きなサイズ。収納力を重視したこの壁面収納のリフォーム費用はトータルで220万円です。テレビや電話、ファックスなどが置ける空間も作り、リビングダイニングの全ての物を収納できるようにしました。扉を全てプッシュ式の開閉にすることで、すっきりとスタイリッシュな家具に仕上がっています。
こちらの壁面収納は、テレビ台の機能をかねた棚に仕上がっています。またおしゃれ度が増すように、全て隠す収納ではなく、ガラス扉で中のものを見せる収納も兼ね備えています。こちらは壁のエコカラットもつけており、エコカラットを含むとリフォーム費用は125万円、エコカラットを含まない場合のリフォーム費用は105万円でした。
続いてこちらの壁面収納は、壁一面ではなく、壁が凸凹している部分にフィットするような棚を作っています。テレビ台としての機能を持っている壁面収納で、リフォーム費用は90万円です。壁一面の壁面収納よりお手頃価格となっています。
こちらの壁面収納は一部が吊戸棚になっています。下部のローボードはフロートタイプのTV台です。壁にエコカラットが貼られていますが、こちらはすでに建設時に貼られていたものでした。2つの吊り戸を含んだ壁面収納のリフォーム費用は65万円となります。
壁面収納リフォームにかかる施工期間
壁面収納棚を作る際にはどのくらいの期間が必要でしょうか。問い合わせから設置工事までは、おおよそ2ヶ月ほどはみておいておくと良いでしょう。家具の製作は1ヶ月ほどですが、打ち合わせからデザインの検討、図面の作成等を含めると2ヶ月ほどはかかります。壁面収納を作りたい人は、余裕を持って設置希望時期から2ヶ月以上前には問い合わせをすることをおすすめします。
注意事項!壁面収納リフォームをするなら気をつけたいこと
満足のいく壁面収納棚を作るために、注意しておきたいことをお伝えします。リフォーム後に失敗した!とならないようにしましょう。
何を入れるかを事前にある程度考えておく
壁面収納棚の中に何を入れるのか、どんなサイズのもの、テレビは置くのかおかないのかなど、事前にある程度考えておきましょう。何を置くかをイメージしておくことで、例えば収納棚にはコンセントをつけたほうがいいのか、どのくらいの幅の棚にすれば良いのかなど設計しやすくなります。そこをイメージできていない場合は、持っているものと棚の幅が合わなかったり、後からテレビを設置したいと思っても、その場所にコンセントがなかったりと、理想の使い方にならない可能性があるので気をつけましょう。
生活動線を把握しておく
かっこいい、おしゃれな壁面収納棚を作るだけではなく、生活動線を事前に把握しておきましょう。生活動線を把握しておくことで、人が集まりやすい場所に作らないように注意ができたり、必要な時に必要なものを取り出すことができたりします。
部屋の雰囲気にもデザインを合わせる
こんなデザインが良い!と理想のイメージがあるかもしれませんが、部屋の雰囲気に合うかどうかも考えながらデザインを決めましょう。あまりにも部屋の雰囲気からかけ離れたデザインにすると、圧迫感が出てしまったり、壁面収納だけが浮いた存在になってしまったりするからです。デザイン事務所や工務店など、壁面収納のデザインのプロと一緒に、デザインは決めていきましょう。
理想の壁面収納棚に近づけるように、しっかりと計画を立て、素敵な壁面収納棚を作りましょう!