「食器棚のリフォーム費用と施工期間、参考事例」
こんにちは!オーダーメイド家具のデザイン事務所 Blue Design(ブルーデザイン)です。
オーダー家具の中でも多くの問い合わせをいただく家具の一つは、食器棚です。
機能からデザイン、また家にあった形に設置したいという声が多いことや、備え付けの食器棚では収納力が足りない、もしくは入れたいものが入らないという意見も伺います。
ここでは、食器棚を作るためのリフォーム費用と施工期間、そしてオーダーメイド家具のデザイン事務所であるBlue Designが、実際に手がけた食器棚の参考事例を紹介したいと思います。
オーダーメイドと既製品の食器棚の違い
オーダーメイドと既製品の食器棚。どのような違いがあるのでしょうか。
食器棚はお皿やコップなどの食器を収納する棚のことを指します。すでに食器棚が設置されている物件もあれば、自分で購入して設置するような物件もあります。
もし物件に食器棚が設置されていない場合、または設置されている食器棚だと使い勝手が悪い、または容量が少ないという場合、別途で食器棚を購入する必要があります。
オーダーメイドと既製品の食器棚にはそれぞれメリットとデメリットがあるため、確認していきましょう。
オーダーメイド食器棚メリット①デッドスペースを活用できる
オーダーメイドで作る食器棚のメリットの一つは、デッドスペースを活用できることです。
天井に梁があったり、食器棚を設置できる場所が狭すぎて、既製品だと設置できなかったりする場合に、オーダー家具は活躍します。オーダー家具であれば、その家に合わせた形で作ることが可能です。
オーダーメイド食器棚メリット②デザインを自分で決められる
デザインから作るオーダーメイドの食器棚は、デザインも自分好みのものを作ることができます。
リビングやキッチンにデザインや色を合わせて、統一感をもたらすことが可能です。以前、Blue Designでは、海外で購入されたタイルを食器棚に使用したいという要望をいただき、そのタイルを使用した食器棚を製作したことがあります。このように、自分がイメージする食器棚を、オーダーメイドなら叶えることができるのです。
しかし、業者によっては、フルオーダーができるところと、できないところがあるので、必ず最初に確認しましょう。
デザインをイメージするのが得意ではない方でも、オーダー家具のデザイン事務所やオーダー家具を取り扱う工務店などはデザインのプロがいます。ぜひ相談しながら作ってみてください。
オーダーメイド食器棚メリット③空間をすっきりすることができる
オーダーメイドの食器棚は基本、天井までの高さを利用することが一般的なので、圧迫感が出ることを懸念する声が多く寄せられますが、実はすっきりとした空間を作ることができます。天井と食器棚の間に無駄な空白がないことで、部屋に統一感をもたらすからです。
オーダーメイド食器棚メリット④地震対策になる
オーダーメイドの食器棚は基本、壁に取り付けるため地震対策にもなります。
壁面ではない食器棚で、引っ張り棒をつけていなかった場合、地震で倒れてしまうことがあるので要注意です。また、地震が発生した時に扉が開いて、中に収納したものが出てきてしまう恐れがあります。特に食器棚は陶器やガラスの皿やコップなど、壊れやすく、人が怪我をする危険性があるものを多く入れておくため、開き扉にする場合は耐震ラッチを設置するなど、デザイン事務所や工務店と相談して地震対策をおこなっていきましょう。
オーダーメイド食器棚デメリット:模様替えがすぐにできない
続いて、オーダーメイドで食器棚を作るときのデメリットです。オーダーメイドですと基本的に壁に取り付けるため、簡単に取り外しができず、業者にお願いしなければなりません。そのため、簡単に模様替えしにくい状態にあります。長く使えるかどうかを意識して、デザインを考えることをおすすめします。
食器棚リフォームにかかる費用とオーダーデザイン事務所の施工事例
ここからは、オーダーメイド家具のデザイン事務所 Blue Designが手がけた食器棚をご紹介しながら、食器棚の大きさに分けて、リフォームにかかる費用をご紹介します。
まずはこちらの食器棚。食器棚を設置するスペースが十分になく、冷蔵庫の横の隙間に作りたいと依頼されたお客様です。この食器棚の作成は約40万円でした。
既製品で探しても、この幅にぴったりとはまるものはほとんどなく、オーダー家具を希望されました。食器だけではなく、家電もおけるようにスペースを確保。家電を置く棚部分は、可動式になっています。家電の背部にコンセントをつけて、コードが絡まらないように仕上げています。収納は上部を開き、下部を引き出しの扉にしました。
食器棚のスタンダードな大きさはこちら。幅が1200mm〜1300mmのものです。特にマンションでは近年、この大きさを設置することが多いです。この食器棚の費用は約60万円でした。
機能は上部に開き扉の収納箇所が3箇所、下部には家電スライドと引き出しの食器棚を4箇所設置しました。家電スライドの部分にはコンセントを設置しています。近年建てられたマンションでしたら、腰より上の高さくらいの壁にコンセントがすでに設置されていますが、もしここにコンセントがない場合でも設置することは可能です。コンセントの設置は1箇所につき、約5,000円ほどとなります。また、壁を汚したくない方はキッチンパネルを貼る方もいます。そうすると+2万円ほどで、パネルを貼ることができます。
こちらは大きな食器棚の事例です。幅2mを超えています。こちらの値段は約85万円でした。
上部に収納が開き扉の6箇所、下部は引き出しの収納が8箇所あり、右下はダストボックス収納スペースとなっています。吊戸棚下には持ち出しの棚板を設置し、小物類がさっと取り出せるようにしています。
食器棚リフォームにかかる施工期間
オーダーメイドで食器棚の作成を希望される方は、問い合わせから設置工事まで、おおよそ2ヶ月ほどかかるとみておきましょう。
家具の製作自体は1ヶ月ほどですが、デザイン決めを含む打ち合わせや、図面の作成、配送のタイミングなどを考えると、2ヶ月はかかります。食器棚をオーダーで作りたい方は、余裕を持って設置希望時期から2ヶ月以上前には問い合わせをすることをおすすめします。
注意事項!食器棚リフォームをするなら気をつけたいこと
お気に入りの食器棚に仕上げるために、オーダーメイドで家具を作る際の注意事項をお伝えします。せっかく作成しても失敗した!と後悔しないように、事前に注意事項を確認しておきましょう。
何をどれくらい入れるか、事前に把握しておく
食器棚にどのような食器がどのくらい入るのか、事前に把握しておきましょう。何を、どのくらい収納するのかをイメージすることで、どれくらい収納スペースが必要なのかがわかります。また、家電を置くのかどうかなども事前に把握しておけば、コンセントの設置の有無もわかり、どのくらいの幅の棚にするのか、どんな機能をつければいのか設計しやすくなります。
事前にそれらのイメージができていないと、持っているものと棚の幅や高さが合わなかったり、後から電化製品をおきたいと思ってもコンセントがなかったりと、理想の使い方にならない可能性があります。かっこいい、おしゃれな収納棚であることはもちろんですが、機能面も加味して依頼しましょう。
キッチン周辺の導線を考慮する
さまざまなものを入れられる、全て収納できる食器棚であってほしいのはもちろんですが、キッチンや冷蔵庫など食器棚周辺にあるものの位置で、導線の良し悪しが変わります。導線もしっかりと考えた上でどのくらいの大きさの食器棚を作るか、考えましょう。
部屋の雰囲気にデザインを合わせる
こんな食器棚が良い!という理想があるかもしれませんが、キッチンやリビングのデザインからかけ離れたデザインにすると、食器棚だけが浮いてしまう可能性があります。周りのデザインと合うようにするのも大事なことです。デザインは、オーダー家具のデザイン事務所や工務店のデザインのプロの意見を取り入れながら、決めていきましょう。
理想の食器棚に近づけるように、しっかりと計画を立て、素敵な食器棚をオーダーメイドで作りましょう!